入学手続きの書類をすべてPDFにスキャンし、探し出せる名前を付ける
バックアップが必要なことはたいていの人が知っていますが、バックアップしたファイルの名前が「スキャン 001」のままでは、実際に必要になったときにやはり見つかりません。この記事の重点は後半にあります。
本当の用途は「急に求められたとき」
バックアップは紛失したときに補うためのもので、これは受け身の用途です。一方、渡米直後によく起こるのは能動的な用途のほうです。学校から急に1通足りないと言われる、放課後の活動の申し込みにある書類の添付が必要になる、医療機関から予防接種記録を求められる。そしてそのとき、あなたは家にいません。
こういうときに必要なのは、30秒以内に見つけて送れることです。ですから、名前の付け方と分類は、スキャンそのものより重要です。
スキャンの仕様
専用の機器は必要なく、スマートフォンのスキャン機能で通常は十分ですが、いくつか注意点があります。
- PDF で保存し、写真としてアルバムに入れたままにしない
- 複数ページの書類は1つのファイルにまとめ、何枚もの画像に分けない
- 裏面と、印のあるページをすべて含める
- 文字がはっきり読めることを確認する。特に日付と氏名
- カラーでスキャンする。印がカラーであることが分かるよう求める機関もあります
名前の付け方のルール
決まった形式を1つ使い、検索すれば見つかるようにします。たとえば、子どもの名前+書類の種類+日付、です。
大事なのは、「書類の種類」の部分に、あとであなたが思い浮かべる言葉を使うことです。急いで探しているとき、どんな言葉で検索するでしょうか。その言葉を使います。母語と英語の両方で探す必要があるなら、両方をファイル名に入れてもかまいません。
3か所に置く
この3つの場所で、うまくいかなくなる場面の違いをそれぞれカバーします。
- クラウド:スマートフォンからもパソコンからも開ける、日常使いの1部
- オフライン:USB メモリまたは別の端末。ネットがないときやアカウントに問題が起きたときのため
- スマートフォン本体のフォルダ:いちばんよく求められる数通を入れておく。圏外でも使えます
母語との対照表もあわせて作る
多くの書類では英文版と原語版が別々の2通になっていて、探すときに頭に浮かぶのは母語での名称であることがよくあります。
ですから、クラウドのフォルダに簡単な対照表を1枚入れておくとよいでしょう。母語での名称、対応する英語のファイル名、そして原本の保管場所です。この表は、家族に探し物を頼むときに特に役立ちます。
更新するタイミング
書類は変わっていきます。予防接種記録は増え、成績証明書は更新され、住所証明は入れ替わります。そしてバックアップでいちばんよくある問題は、一度作ったきり更新されないことです。
簡単なやり方は、出来事に結びつけることです。新しい書類を受け取るたび、あるいは何かの手続きを1つ終えるたびに、ついでにスキャンします。「バックアップを整理する」という計画を別に立てないでください。それはたいてい実行されません。
スキャンは3つのことのうちの1つにすぎない
入学手続きの書類の扱いには、実は3つの層があります。紙をどう収めるか、スキャンにどう名前を付けるか、そして原本をどう保管するかです。3つは用途が違うので、分けて行う必要があります。
以下の各記事がそれぞれそのうちの1つを扱っています。
- 当サイトには、紙のファイルを1冊作り、入学手続きに使う書類をすべてまとめることについての別の記事があります。
- 当サイトには、英語以外の書類の翻訳要件を1通ずつ確認すること、書類ごとに違うことがあるという点についての別の記事があります。
- 当サイトには、重要書類を3部用意すること、つまりクラウドに1部、USB メモリに1部、紙で1部についての別の記事があります。
- 当サイトには、移民関係の書類は原本をしまっておき、コピーを持ち歩くこと、この2つは分けて行うという点についての別の記事があります。
この記事の範囲
この記事で扱うのは、自分で作れるスキャンと名前付けのやり方です。いずれかの方法が個人情報の保護に十分かどうかを判断するものではなく、いかなる学校が受け付けるファイル形式も説明していません。
個人情報を含むファイルの保管方法、および各校が受け付ける形式については、それぞれ関係機関の正式な説明に従ってください。
ポイント
本当の用途は、急に求められたときに取り出せることなので、名前の付け方がバックアップそのものより重要です。「日付-書類の種類-氏名」のような探し出せるルールを使い、3か所に保存し、自分用に母語との対照表を1枚作っておきます。