ルームメイトと費用・来客・掃除についてはっきり話し合い、書き残す
取り決めを書き残すというと、相手を信頼していないように聞こえます。実際はちょうど逆です。書き残すのは、双方がこの先、記憶と推測に頼らずに済むようにするためで、言い争いはたいていこの2つから始まります。
衝突の原因は、通常、前提の違い
ルームメイト同士の摩擦が、どちらかの悪意から起きることはめったにありません。もっとよくあるのは、「食器をどれくらい置いたままにしてよいか」「何時からが遅すぎるのか」「友人が何日泊まると長期滞在になるのか」に対する2人の答えが違い、しかも双方が自分の答えを常識だと思っている、という場合です。
これは、異なる文化の人同士の同居ではさらにはっきり表れます。あなたが当然だと思っている生活のリズムを、相手は一度も経験したことがないかもしれません。どちらが正しくてどちらが間違っているという話ではありませんが、口に出さなければ、不満として積み重なっていきます。
話し合っておくべきこと
引っ越したばかりで、まだお互いに遠慮がある時期に話すほうが、何かが起きてから話すよりずっと簡単です。
当サイトには、割り当てられた寮が申し込んだものと違ったとき、変更できるかどうかは受付の窓口がまだ開いているかどうかによることについての別の記事があります。話し合ってもうまくいかない場合に、次にどの道を進むかを扱っているのがその記事です。
- 費用:水道・電気・インターネットをどう分けますか。誰が支払いを担当しますか。いつお金を渡しますか。
- 共用の買い物:トイレットペーパーや掃除用品のようなものは誰が買いますか。どう精算しますか。
- 掃除:共用スペースはどれくらいの頻度で掃除しますか。どう当番を回しますか。「きれい」の基準は何ですか。
- 来客:泊まってもよいですか。事前に伝える必要はありますか。何日続けて泊まると長期滞在になりますか。
- 生活時間:何時以降は静かにしますか。
- 食べ物:冷蔵庫はどう分けますか。お互いのものを取ってもよいですか。
- 退去:誰かが予定より早く出ていくことになったら、どうしますか。
なぜ書き残すのか
口頭で話し終えたその場では全員が同意していますが、3か月後の記憶は違ってきます。そして言い争いになったとき、「あのとき決めたこと」の内容が双方で食い違っていれば、事態は悪くなるだけです。
書き残すのに、正式な形は必要ありません。共有の文書、グループチャットのメッセージ1通、冷蔵庫に貼った1枚の紙、どれでもかまいません。大切なのは、双方がいつでも見られて、当初どちらも同意した1つの版があることです。
お金のことは、とくに具体的に
「みんなで均等に割る」は公平に聞こえますが、実行するときの細かな点はたくさんあります。誰が先に立て替えるのか。どれくらいの頻度で精算するのか。どんな方法で送金するのか。支払いが遅れる人がいたらどうするのか。
こうしたことを具体的な水準まで決めておくほうが、あいまいな合意よりはるかに確実です。たとえば「毎月5日に前月分を精算する、同じ家計簿アプリを使う、1週間を過ぎても未払いなら自分から事情を説明する」といった具合です。お金はルームメイトとの関係の中で不満がいちばんたまりやすいところであり、10分余計にかけてはっきりさせておく価値がいちばんあるところでもあります。
定期的に見直す機会を残す
最初の取り決めが、いつまでも当てはまるわけではありません。生活時間が変わった人、恋人ができた人、授業の負担が重くなった人がいて、状況は変わります。
ですから、1つ項目を足しておくとよいでしょう。毎学期の初めに全員で一度見直し、必要なら変える、というものです。そうすれば、調整は当たり前のことになり、誰かが「抗議を申し立てる」ことではなくなります。当サイト(賃貸サイト)には、ルームメイトと同居する前に、まずこれらのことを書き出しておくことについての別の記事があります。
この記事の範囲
この記事で扱うのは、話し合いと記録の方法です。賃貸や共同賃借の法律上の関係と責任の分担を述べるものではなく、ある取り決めに法的効力があるかどうかを判断するものでもありません。法律上の助言にもあたりません。関連する問題は、賃貸契約の内容と、お住まいの地域の公式な規定が基準です。
ポイント
言い争いはたいてい前提の違いから起きるもので、誰かが道理をわきまえないからではありません。費用、来客、掃除の3つを先に話し合い、お金のことは、誰が払うか、いつ払うか、どう分けるかまで具体的にします。書き残すのはこの先記憶に頼らずに済むようにするためで、あわせて定期的に見直す機会も残しておきましょう。