保護者自身が受けられる言語面の支援を確認する
子どもの言語サポートについて話し合っていると、もうひとつの問題を見落としがちです。保護者自身が学校とやり取りするときに、内容を十分に理解し、伝えられるかどうかです。これは、子どもの教育にあなたが実際にどこまで関われるかに影響します。
用意している学校は多いが、自分からは言ってくれない
通訳や書類の翻訳といった支援は、用意している学校が少なくありません。ただし、こちらが口に出さないかぎり、学校のほうから申し出てくれることは通常ありません。担当者があなたには必要ないと思い込んでいるか、単に思いつかないだけかもしれません。
ですから、この項目は、あなたが尋ねるかどうかでほぼすべてが決まります。一度尋ねる手間はわずかで、支援を受けられたあとの違いは大きなものです。
尋ねられること
入学手続きのとき、あるいは学校に初めて連絡するときに聞いてかまいません。重要な面談があるまで待つ必要はありません。
- 保護者面談に通訳を手配してもらえますか。どのくらい前に申し込む必要がありますか。
- 重要な書面のお知らせに、ほかの言語の版はありますか。
- 署名が必要な書類に、参考にできる翻訳版はありますか。
- 急に電話でやり取りすることになった場合、その場で使える支援の方法はありますか。
- こうした要望は誰に申し込めばよいですか。毎回申し込む必要がありますか。
子どもを通訳にしない
これはとてもよくある、ごく自然なやり方です。子どものほうが英語ができるので、訳すのを手伝ってもらう、というものです。しかし、保護者と先生がやり取りする場では、いくつかの問題が生じます。
子どもは、話題にされている本人であると同時に伝言役でもあることになり、これは難しい立場です。無意識のうちに一部の内容を和らげてしまうかもしれませんし、大人の言葉づかいを扱わなければならないことに負担を感じるかもしれません。しかも、話の内容が本人の困りごとや様子である場合、それを本人に訳させるのは適切ではありません。
ですから、正式な面談では、やはり通訳を申し込む価値があります。日常のささいなことを子どもに手伝ってもらうのはかまいませんが、重要なやり取りを子どもに背負わせないでください。
このことは子どもにも影響する
保護者が学校と滞りなくやり取りできるかどうかは、子どもが受けられるサポートに直接影響します。多くの情報は双方向だからです。先生は家庭で気づいたことを知る必要があり、保護者は学校の対応を知る必要があります。
やり取りがずっと途切れたままだと、子どもが双方をつなぐ唯一の存在になってしまいます。その責任は子どもには重すぎます。言語面の支援を求めるのは、子どもがそれを背負わずに済むようにするためです。
言語面の支援を使ういくつかの場面
どのような支援があるかを聞いたあと、実際に使うことになるのは、いくつかの具体的な場面です。用紙を記入するとき、保護者面談、そして問題を正式に申し出る必要があるときです。
以下の各記事は、それぞれ1つの場面を扱っています。
- 当サイトには、その後の流れを左右する家庭言語調査票を事実どおりに記入することについての別の記事があります。
- 当サイトには、学校が提供する英語サポートの形式を把握することについての別の記事があります。
- 当サイトには、保護者面談の日付を書き留め、必ず出席することについての別の記事があります。
- 当サイトには、問題が起きたときの正式な申し出の窓口を、まだ問題が起きていないうちに確認しておくことについての別の記事があります。
- 当サイトには、学校があなたにどう連絡してくるか、すべての連絡手段をつないでおくことについての別の記事があります。
この記事の範囲
この記事で扱うのは、学校に尋ねることのできる方向性です。この記事は、どの学校や機関の義務の内容も述べるものではありません。法的助言にもあたりません。実際に受けられる支援は、あなたの学校と学区の説明が基準です。
ポイント
保護者向けの言語面の支援を用意している学校は多いものの、自分からは言ってくれません。通訳があるか、書類を自分が読める版でもらえるか、どう申し込むかを尋ねましょう。子どもを通訳にしないでください。それは家庭での子どもの立場を変えてしまい、あなたが受け取る情報もふるいにかけられたものになります。