問題が起きる前に、問題が起きたときの正式な相談ルートを知っておく
ほとんどの問題は最初の段階で解決できます。ただしそれは、最初の段階が誰なのか、どう切り出すのかを知っていればの話です。感情が高ぶってから手探りを始めると、たいてい道を外れてしまいます。
まず一番近い段階から始める
多くの学校での対応の順番は、担任の先生 → 学年主任またはスクールカウンセラー → 校長または副校長 → 学区、です。この順番には理由があります。現場に近い人ほど実際の状況をよく知っていて、調整の余地も大きいからです。
担任の先生を飛ばして直接校長に話を持っていくと、担任に戻されることが多く、その間に何日か余計にかかります。しかも担任は、自分が飛び越されたことを知ることになります。その後の協力関係にとってプラスにはなりません。
切り出す前に三つのことを整理する
言いたいことを整理しておくと、話し合いはずっと効率的になり、感情に流されにくくもなります。
- 何が起きたか:大まかな形容ではなく、日時、場所、具体的な出来事
- 子どもがどう話しているか:できるだけ本人の言葉のまま書き、本人の言い分であることを明記する
- あなたが望む結果:相手が実行に移せる程度まで具体的に
三つ目が最も見落とされやすい
話し合いが行き詰まる原因の多くは、保護者が不満だけを述べて、何が起きてほしいのかを言わないことにあります。そうなると相手は、問題に対処するのではなく、感情に応じることしかできません。
「席を替えてほしい」「今週が終わるまでに対応の結果を知りたい」「今後こうしたことが起きたら当日中に知らせてほしい」。こうした具体的な依頼であれば、相手は引き受けるか、できない理由を説明するかのどちらかができ、どちらであっても前進です。
記録を残す
大切なやり取りはできるだけ email で行うか、口頭で話したあとに、先ほど何を話したか、相手がどう対応すると言ったかをまとめた短いメールを送ります。
これは、「何を取り決めたか」について双方が同じ記録を持つためです。あとで一つ上の段階に相談する必要が出たときにも、手元に一連の経過がそろっています。
一つ上の段階に進む場合
まず、物事が本当にこの段階で止まっていることを確かめます。相手から返事がない、対応はされたが改善しない、あるいは対応できないとはっきり言われた、という場合です。最初の返事が期待どおりでなかったからといって上に持ち込むのではありません。
上に進むときは、それまでのやり取りの記録を一緒に渡し、すでに何を試したかを説明します。そうすれば上の段階は、一から聞き直すのではなく、すぐに対応に入れます。
この順番が必要になる前に、材料をそろえておく
正式な相談が効果を持つのは、手元に具体的に示せるものがあるからです。そしてそれは普段から積み重ねておくもので、問題が起きたその日に出てくるものではありません。
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この記事の範囲
この記事で扱うのは、一般的な相談の順番と準備の仕方です。苦情申し立て手続きの規定の内容を説明するものではなく、法律上の助言でもありません。正式な手続きは学区ごとに異なるため、あなたが属する学校と学区の正式な説明が基準です。法律に関わる問題は、資格のある専門家に相談してください。
ポイント
ほとんどの問題は最初の段階で解決できます。ただしそれは、最初の段階が誰なのか、どう切り出すのかを知っていればの話です。切り出す前に三つのことを整理します。何が起きたか、あなたが望む結果、そしてあなたが何に協力するつもりがあるかです。やり取りのたびに記録を残します。一つ上の段階に進むとき、その記録が材料になります。