移民関連書類の原本はしまっておき、持ち歩くのはコピー——この2つは分けて行う
到着直後にいちばん起きやすいトラブルは、引っ越しやかばんの入れ替え、あるいはある外出のあとに、書類が見つからなくなることです。「保管」と「携帯」を2つのことに分ければ、この2つの必要を同時に満たせます。
なぜ分けるのか
原本を毎日持ち歩いていると、紛失や破損の確率は日数とともに積み重なっていきます。かといって、完全にしまい込んでしまうのも現実的ではありません。実際の生活では、書類の提示が必要になる場面が確かにあるからです。
そこで、やり方は段階を分けることです。原本は決まった1か所に置いて動かさず、日常はコピーか電子ファイルを持ち歩きます。原本がはっきり必要な場面にだけわざわざ持って出て、使い終えたらすぐに元の場所へ戻します。肝心なのは、その「元の場所」が決まっていて、毎回その場しのぎで置くのではないことです。
どれが原本にあたるのか、確認してからしまう
書類によって性質は違います。なくしても再発行できるもの、再発行の手続きがとても長いもの、そもそも再発行できないものがあります。そして、どの書類がどれにあたるかは、あなたの滞在資格の種類に関わっています。
これは自分で推測しないでください。到着時の登録手続きのついでに、留学生オフィスへ尋ねましょう。「手元にあるこれらの書類のうち、なくしてはいけない原本はどれですか。なくした場合はどうすればよいですか」。いちばんよく知っているのは留学生オフィスで、しかもそれは毎日のように答えている質問です。
3段階の保管
保管場所を3段階で考えます。段階ごとに用途が違います。
- 原本:住まいの決まった1か所。できれば鍵がかかる場所か、少なくとも動かされることのない場所に置く。引っ越しのときは単独で扱い、スーツケースに紛れ込ませない
- 携帯用:コピーか、スマートフォンに入れた電子ファイル。日常の提示用
- バックアップ:クラウドに1つ+オフラインに1つ(USBメモリか別の端末)。2つとも同じ場所だけに置かない
コピーをどこまで整えておくか
コピーの用途は「原本の代わりにする」ことだけではありません。それ以上に大切なのは、「万一原本がなくなっても、そこに何が書かれていたかがわかる」ことです。ですから、鮮明さよりも、欠けなくそろっていることのほうが重要です。
- 書類全体をスキャンする。裏面とスタンプのあるページもすべて含め、情報が書かれた面だけを撮って済ませない
- ファイル名には、何の書類で、いつの日付のものかをはっきり書く
- 電子ファイルはPDFで保存し、写真アプリの中の写真だけにしない(写真アプリはスマートフォンを替えるときに漏れやすい)
- 有効期限に関わるページはとくに1部取っておき、あとで調べられるようにする
「使ったら元に戻す」習慣をつくる
紛失のほとんどは、提示したあとに起きます。ポケットに入れる、ほかの書類のあいだに挟む、どこかの机に何気なく置く。そして見つからなくなります。
ですから、本当に効果のある習慣は1つだけです。原本が決まった場所を離れたら、その日のうちにその場所へ戻すこと。その日のうちにしまい、時間ができるまで待たないでください。当サイト(ビザサイト)には、重要書類を何部残し、どこに置いておくかについての別の記事があります。
この記事の範囲
この記事で扱うのは、書類の保管とバックアップの方法です。滞在資格に関する規定の内容を説明するものではなく、紛失後の法定の手続きを説明するものでもありません。どの書類が必要書類にあたるのか、紛失したあとどうすればよいのかは、所管する政府機関と、所属する学校の留学生オフィスの正式な説明が基準です。
ポイント
保管と携帯は2つの別のことで、分けて扱って初めて同時に解決できます。どれが原本にあたるのかは、しまう前に一度確認しましょう。原本は決まった場所に置き、外出にはコピーを持っていきます。使ったら元に戻すことを習慣にするほうが、あとで探すよりずっと楽です。