子どものアレルギー・慢性疾患・服薬の状況を学校に正式に伝える
この項目で最も多い失敗は、伝え方が正式でないことです。担任の先生にはひとこと話したものの、学校のシステムには記録がなく、その結果、代理の先生も、スクールバスの運転手も、カフェテリアの職員も知らない、ということが起こります。
口頭で伝えたことは登録済みと同じではない
学校は人の入れ替わりがある環境です。担任の先生が休むこともあれば、代理の先生が入ることもあります。行事のときの引率の先生が普段の先生とは限らず、校外学習の同行者はまた別の顔ぶれです。
ですから、情報はある一人の先生の記憶にとどまるのではなく、学校の正式なシステムに入っていなければなりません。保護者と先生のやり取りの中でひとこと触れるだけでなく、正式な窓口を通すべき理由はここにあります。
まず、誰に、どの手順で伝えるのかを確認する
担当する部署は学校によって違います。最初に正しい相手に尋ねれば、回り道をかなり減らせます。
- この種の情報は誰に登録すればよいですか。スクールナース(学校看護師)、事務室、それとも担任の先生ですか。
- 正式な用紙はありますか。医療従事者の記入や署名は必要ですか。
- 登録したあと、誰がその情報を見られますか。(代理の先生、スクールバス、カフェテリア、行事の引率者)
- 学校で薬を使う必要がある場合、手順はどうなりますか。薬はどのように学校に渡せばよいですか。
- 定期的な更新は必要ですか。どのくらいの頻度ですか。
書面は専門職に用意してもらう
学校は通常、保護者自身の申告ではなく、医療専門職が発行した書面による説明を求めます。根拠として使える書類が必要だからです。
ですから、最初の健康診断のときに、この部分についても医療従事者に対応をお願いしておくとよいでしょう。当サイトには、最初の健康診断に何を持っていくかについての別の記事があります。
学校側の実際の運用を確認する
登録すれば終わり、というわけではありません。実際の場面で学校がどう動くのかを確認しておく価値があります。
たとえば、カフェテリアはどの子に食事の制限があるかをどうやって把握するのか。校外学習のときは誰が担当するのか。緊急の対応が必要になった場合、誰が行い、必要なものはどこに置いてあるのか。こうした質問の答えは「気をつけておきます」ではなく、具体的であるべきです。
子どもにも手順を知らせておく
子どもがある程度の年齢になっていれば、学校で何かあったときに誰のところへ行き、どう言えばよいかを本人に知らせておくほうが、大人が気づいてくれることに完全に頼るより確実です。
とくに環境が変わったばかりで英語がまだ流暢でない子どもには、簡単な言い方をひとつ、事前に練習しておくと役立ちます。そのひとことをどう言えばよいかは、スクールナースに助言を求めることができます。当サイトには、終日いるとは限らないスクールナースの在校時間を確認することについての別の記事があります。
この記事の範囲
この記事で扱うのは、学校に伝えるための事務的な手順と、確認しておくべき事項です。この記事は医療上の助言を一切提供しません。病気、薬、処置の方法についても論じません。医療上の判断と書面による説明は、資格のある医療専門職に用意してもらってください。学校側の運用については、学校の正式な説明が基準です。
ポイント
担任の先生にひとこと話したからといって、学校のシステムに記録があるとは限りません。そして、代理の先生、スクールバスの運転手、カフェテリアの職員が見るのはシステムです。誰に、どの手順で伝えるのか、専門職が発行するどの書類が必要なのかを確認しましょう。登録したあとは学校側の実際の運用を確かめ、子どもにも手順を知らせておきます。