言葉に頼らずに参加できる活動に子どもを参加させる
渡米したばかりの子どもは、学校ではほぼすべてのことで言葉の制約を受けます。授業、友だちづくり、自分を表現することのどれもがそうです。ほかの人と対等でいられる場所が、少なくとも一つ必要です。
これは自己イメージに関わること
一日中「自分にはできない」という状態に置かれていると、子どもの自分に対する見方は少しずつ変わっていきます。そしてその影響は、言葉と関係のないところにまで広がります。自分は何をやってもだめだと思い始めることがあるのです。
言葉に頼らない活動の役割は、この悪循環を断ち切ることです。そこでは、サッカーがなかなかうまい子、あるいは絵がとても上手な子でいられます。
向いている種類
共通点は、ルールが単純で、動きや視覚に頼り、はっきりした共通の目標があることです。
- スポーツ:ルールの多くは世界共通で、身ぶりだけで意思が通じます
- 音楽:楽器や合唱。共有するのは言葉ではなく楽譜です
- 美術と工作
- ボードゲーム類(チェスなど)とテーブルゲーム
- 水泳、ダンス、体操のように個人の技能が中心のもの
- プログラミング、ロボット、科学のクラブ。数学・理科や論理は、言葉より敷居が低くなります
もともとできることから始める
子どもが母国ですでに何かに取り組んでいたなら、それを続けることを優先します。そうすれば、すでにある力を持って新しい環境に入ることになり、出発点がまったく違ってきます。
それに、以前からの活動を続けることは、一種の連続性でもあります。何もかもが変わった中で、一つだけ変わらないものがあるということです。これは適応そのものの助けになります。
個人よりグループのものがよい
選べるなら、決まったチームメートや仲間がいる活動を優先します。二つのことを同時に解決できるからです。力を出せること、そして同じ顔ぶれと定期的に会えることです。
繰り返し会うことは、関係ができるための必要条件です。毎週決まって行う練習のほうが、たまに参加する活動より友だちができやすくなります。
余計な負担と考えない
保護者の中には、子どもは勉強だけですでに大変なのに、さらに活動を加えたら多すぎるのではないかと心配する人もいます。この心配はもっともですが、逆の方向から考えてみる価値があります。
子どもが毎日挫折の中にいるなら、もう一時間多く勉強しても、効果はたいてい限られます。一方、うまくできる活動が一つあれば、ほかの部分に向き合う力をいくらか取り戻せます。これは学習を続けやすくするためのものです。
選ぶときは子どもに聞く
これが保護者の割り当てた課題になってしまうと、効果は薄れます。実行できる選択肢をいくつか示して子ども自身に選ばせると、打ち込み方が違ってきます。
それに、何一つ自分では決められない時期には、「これは自分で選んだ」ということ自体に意味があります。当サイトには、成績だけでなく、授業中の子どもの実際の参加状況を確認することについての別の記事があります。当サイト(ツールサイト)には、公園、球技場、コミュニティセンターと、無料で使えるものにもそれぞれ別のルールがあることについての別の記事があります。決まった時間枠が、こうした活動の出発点になることがよくあります。
この記事の範囲
この記事で扱うのは、自分で探せる活動の種類です。特定の機関や講座を推薦するものではなく、特定の子どもの状況を評価するものでもありません。
ポイント
子どもには、ほかの人と対等でいられる場所、つまり言葉の制約を受けない場所が少なくとも一つ必要です。もともとできることから始め、個人よりグループのものを選びます。余計な宿題と考えないことです。選ぶときは子どもの意見を聞きます。