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海外からアメリカに転校すると何年生になるのか、まず誕生日の基準日を見る(台湾と9月1日の例)

最終更新

ここでは台湾から転校する場合を例にとります。2026年10月時点で、台湾の小学校は「入学する年の9月1日までに6歳」を入学年齢としており、カリフォルニア州の1年生も「9月1日までに6歳」です。そのため年齢から推定すると、台湾で何年生だったかとカリフォルニア州での学年は、たいてい同じになります。ニューヨーク市の幼稚園は子どもが5歳になる暦年に入学するので、9月から12月に生まれた子どもは年齢から推定すると台湾より1学年上になります。年齢は出発点にすぎません。学年をどう決めるか、単位をどう認めるかは学区が決め、日本など海外から持ってきた成績証明書や数学の力がクラス分けに影響します。

台湾とアメリカの学年度の対応

  • 台湾:学年度は8月1日から翌年の7月31日まで。第1学期は8月1日から1月31日、第2学期は2月1日から7月31日(各級学校学生学年学期休暇規則 第2条、第3条)
  • 台湾:国民教育の最初の6年が小学校、後の3年が中学校で、学齢の子どもは入学する年度の9月1日までに6歳になっていれば小学校に入る(国民教育法 第4条、国民教育法施行細則 第7条)
  • アメリカ:学年の始まりと終わりの日付は学区が決めるので、学区の年間予定表(school calendar)を見る
  • したがって台湾の「上学期」はおおむねアメリカの秋、「下学期」はアメリカの春にあたる。台湾の小学5年の下学期の2月にアメリカに来た場合、学年度から推定するとアメリカの5年生の春になる
  • 学年の数字は一致する。台湾の小学1–6年、中学1–3年は、アメリカの1–6年生、7–8年生と9年生にあたる。アメリカの9–12年生は高校で、学区の区切り方(middle school が6–8年生か7–8年生か)はそれぞれ違う

誕生日の基準日で同じ子どもが1学年ずれる

以下は年齢から推定したもので、参考にすぎません。学校が最終的にどう決めるかは次の節を見てください。2015年10月15日に生まれ、台湾で小学校に通っている子どもを例にします。

  • 台湾:2022年9月1日には6歳になっているので、2022年9月に小学1年生になり、2026–27学年度は5年生
  • カリフォルニア州:1年生は9月1日までに6歳になっていることが条件で、基準日は台湾と同じ日なので、年齢から推定すると2026–27学年度もやはり5年生
  • ニューヨーク市:幼稚園は子どもが5歳になる年の9月に入るので、12月31日が基準日ということになる。この子どもは2020年に5歳になり、2020年9月に幼稚園に入るので、年齢から推定すると2026–27学年度は6年生
  • ワシントン州などでは誕生日の基準日を学区が自分で決めるので、まず学区の入学年齢の規定を調べる
  • 1月から8月に生まれた子どもは、この3か所で年齢から推定すると同じ学年になる。違いが出るのは9月から12月に生まれた子どもに集中している

学区はまず年齢を見て、次に記録を見る

カリフォルニア州教育局(California Department of Education、CDE)は、成績証明書をどう認めるか、学年をどう決めるかは、州法と連邦法の範囲内で地元の教育機関(LEA、たいていは学区)が決めると明記しています。CDE は学区に、外国の成績証明書を一貫したやり方で速やかに審査し、生徒が正しく単位を受け取れるようにして、単位が失われたり必要のない再履修をしたりすることを避けるようすすめています。

ニュージャージー州教育局の、移住してきた保護者向けの説明には、学区は子どもの外国の成績証明書を受け付けなければならず、翻訳は学区が行い、保護者に費用を請求してはならないと書かれています。ほかの州のやり方は、学区の登録センターに聞いてください。

  • 小学校:学区が年齢で学年を決めるのか、成績証明書を何に使うのかを聞く
  • 中学校:数学は別にクラス分けすることが多い。8年生の Algebra 1 のクラス分けを扱った当サイトの記事を見てほしい
  • 高校:単位と卒業の条件に関わる。CDE は、学区は学習歴を審査して単位の全部か一部を認めることができ、正式な成績証明書がないまま単位について決めた場合は、手続きと申し立ての権利を生徒と保護者に伝えなければならないと明記している
  • カリフォルニア州の Education Code 51225.3 の州の最低卒業要件により、学区は条件を満たす新しく移住してきた生徒について、学区が独自に上乗せした卒業要件を免除できる。当てはまるかどうかは学校のスクールカウンセラー(counselor)に聞く

成績証明書として何を用意するか

  • 最近2、3年分の成績証明書と在学証明書を日英対訳で。日本など海外の学校を離れる前に申請しておく。英語の在学・成績の記録を扱った当サイトの記事を見てほしい
  • 科目名と週あたりの授業時間:アメリカで見られるのは何をどのくらい学んだかなので、数学や理科の科目名から内容が分かるようにする
  • 評価方法の説明:母国の学校の100点満点や段階評価をどう読み替えるか、学校の説明を添える
  • 学期の途中で離れる場合は、学校を離れる日までの成績か在学証明書をもらう
  • IEP、相談・支援、特別支援教育の記録(あれば)も一緒に持っていく

学校が学年を下げる・上げることをすすめてきたら何を聞くか

英語力と教科の力は分けて考えます。学校が英語力の初回テストの結果をもとに1学年下げることをすすめてきたら、2つのことを分けて聞いてください。

  • このすすめは何に基づいているのか:年齢、成績証明書、英語力の初回テスト、それとも数学のテストか
  • 英語が理由なら:子どもは英語学習者(English learner)として言語の支援も受けられるのか、学年を下げる代わりに言語の支援で対応できないか
  • 教科が理由なら:成績証明書のどの科目を見たのか、どこがアメリカのカリキュラムと合わないのか
  • この決定をいつ、どうやって見直すのか。学年の途中で変えられるか
  • 納得できない場合は誰に申し出るのか、書面の手続きはあるのか
  • 学校が留年や飛び級をすすめてきた場合を扱った当サイトの記事に、ほかにも聞いておきたい点をまとめている

スケジュールの例

以下は上の規定をもとにした仮の場面で、実際のケースではありません。2026年2月に、小学5年の下学期の子どもが台北からカリフォルニア州に引っ越します。

  • 2025年12月:台湾の学校に中国語と英語の成績証明書と在学証明書を申請し、学期の途中で学校を離れることを伝える
  • 2026年1月:学区を調べて入学手続きの予約を取る。外国の成績証明書に翻訳が必要か、誰が翻訳するのかを学区に聞く
  • 2026年2月:入学手続き、英語力の初回テスト。年齢(2015年1月から8月生まれ)から推定して5年生に入る
  • 2026年2–6月:5年生の春の学期を終える。学校から届く英語学習者の通知に気をつける
  • 2026年8月:6年生に上がる。学区が6年生で数学のクラスを分けるなら、クラス分けの根拠と時期を聞く

よくある質問

  • 質問:台湾で5年生なら、カリフォルニア州では何年生になりますか。答え:年齢から推定するとたいていやはり5年生です。台湾もカリフォルニア州も入学の誕生日の基準日が9月1日だからです。実際に何年生になるかは学区が決めます。
  • 質問:ニューヨーク市で1学年上になることがあるのは、どんな子どもですか。答え:9月から12月に生まれた子どもです。ニューヨーク市は子どもが5歳になる暦年に幼稚園に入るので、12月31日が基準日ということになります。
  • 質問:外国の成績証明書は自分で翻訳を頼まなければなりませんか。答え:州と学区によります。ニュージャージー州では学区が外国の成績証明書を受け付けなければならず、翻訳は学区が行い、保護者に費用を請求してはなりません。ほかの州では、まず学区の登録センターに聞いてください。
  • 質問:日本など海外の高校で取った単位は、アメリカの学校で認められますか。答え:学区が決め、全部か一部を認めることができます。カリフォルニア州教育局は、正式な成績証明書がないまま単位について決めた場合、学区は手続きと申し立ての権利を生徒と保護者に伝えなければならないと明記しています。

この記事の範囲

この記事は、2026年10月時点の台湾の学年度と入学年齢の規定、およびカリフォルニア州、ニューヨーク市、ニュージャージー州が公表している入学年齢と成績証明書の扱いをまとめたものです。学年の決め方と単位の認定は学区ごとに決められ、誕生日の基準日も州によって違うので、子どもが住む学区の正式な説明を基準にしてください。この記事は個別のケースを判断するものではなく、法律上の助言でもありません。

出典

規則は変わることがあります。以下はこの記事の執筆時に確認した公式・一次情報です。実際の扱いは学校・学区・所管機関の最新の案内に従ってください。

ポイント

台湾とカリフォルニア州は入学の基準日がどちらも9月1日で、年齢から推定するとたいてい同じ学年です。ニューヨーク市は暦年で数えるので、9–12月生まれの子どもは1学年上になることがあります。学年と単位は学区が決めます。日英の成績証明書をそろえ、学校が学年を下げることをすすめてきたら英語と教科を分けて聞いてください。

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