アメリカの公立学校の入学手続きスケジュール:出国8週間前に英文書類をそろえ、住所の手続きは到着後
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日本で先に用意できるのは、子どもに付いてくる書類です。年齢の証明、予防接種記録、成績証明書の英文版です。住所の証明は賃貸契約を結ぶまで手に入りません。州によっては健康診断や結核の検査も現地で、決められた日数以内に受ける必要があり、この2つは到着してからでないと手続きできません。子どもが J-2、H-4 なら公立学校にフルタイムで通えます。学校は SSN を出さないこと、出生証明書を出せないことを理由に受け入れを拒めません。
出国8週間前:子どもに付いてくる書類をそろえる
- 年齢の証明:多くの州は出生証明書かパスポート(外国のものを含む)を受け付ける。カリフォルニア州は認証された出生記録、洗礼証明書、パスポートなどを挙げ、どれもなければ宣誓書でもよいとしている。ニューヨーク州は、出生証明書があればそれを使い、なければパスポートを使うと定めている。子どものパスポートが手元にあれば、年齢の証明はそろう。
- 予防接種記録:英文版を用意する。必要なワクチンは州によって違い、カリフォルニア州の K–12 の入学ではポリオ、DTaP、B型肝炎、MMR、水痘が必要で、7年生ではさらに Tdap を確認する。英文の記録の取り方は、英文の予防接種記録を扱った当サイトの記事を見る。
- 成績証明書:中学生以上は原本と英文版を持っていくのがよい。学校が学年や数学のクラスを決めるときによく使う。
- 特別支援教育や学習支援の評価の記録(あれば):原文と英文の要約を持っていく。
- ビザの書類:子どものパスポート、ビザ、I-94(入国後にダウンロード)、親の主たるビザの書類。学校ではたいてい不要だが、部屋探し、口座開設、のちに大学の州内学費を申請するときに使うことがあるので、同じフォルダにまとめておく。
出国4週間前:学区を調べ、メールで問い合わせる
- まずどの学区に住むかを決める。同じ市の中でも学区が分かれていることがあるので、学区のウェブサイトの住所検索ツール(school locator、boundary lookup)で借りる予定の住所を調べる。
- 学区の Enrollment または Registration のページを見て、どんな書類が必要か、オンラインで先に記入できるか、予約が必要かを確認する。
- 登録センターにメールで3つのことを聞く。まだ海外にいるうちにオンライン登録を始められるか、予防接種記録を先に学校の看護師に送るべきか、始業日と初日に持っていくもの。
- 年齢の区切り:幼稚園は州法で決まる。たとえばカリフォルニア州は9月1日までに5歳になっていること。ニューヨーク市は子どもが5歳になる暦年に入学する。学年の境目にいる子どもは先に確認しておく。
到着後1週目:賃貸契約、住所の証明、学校での登録
- 賃貸契約を結ぶ:賃貸契約書がいちばん一般的な住所の証明。カリフォルニア州法が挙げる住所の証明にはほかに公共料金の請求書、給与明細、役所からの郵便物などがあるが、全部出す必要はない。
- 親戚や知人の家に同居する場合:学区にはたいてい、宣誓書と裏付けの書類を組み合わせるやり方がある。たとえばバージニア州フェアファックス郡では正式な書類が3通必要。先に学区に聞く。
- 学区の登録センターか、割り当てられた学校で登録する。ニューヨーク州は、学校は次の授業日か、できるだけ早く子どもを受け入れ、書類は入学後3営業日以内にそろえて判断すると定めている。
- 登録のときに学校が SSN を尋ねることがある。ニューヨーク州は、学校が SSN を求めてはならないと定めている。ワシントン州は、尋ねるなら任意であること、何に基づいて求めるのか、何に使うのかを説明しなければならないと定めている。子どもに SSN がなければ、ないとそのまま伝えればよい。
- 保護者用のアカウント(ParentSquare、PowerSchool など、学区によって違う)を作る。学校からの連絡も成績もここに届く。
到着後1~4週目:健康診断、結核、予防接種の追加
- 一部の州や学区は現地での健康診断を求めており、日数の制限がある。バージニア州フェアファックス郡の場合、初めて幼稚園か小学校に入るときは、始業前12か月以内に、バージニア州保健局の用紙で受けた健康診断の結果を出す。
- 結核:フェアファックス郡は、結核の多い国で生まれた、住んでいた、または4週間以上続けて滞在した子どもに、90日以内の検査結果を出すよう求めている。日本がリストに入っているか、検査が必要かは、学区の看護師に聞く。
- 予防接種が足りない場合:ニューヨーク州では、子どもが接種の途中(in process)であれば、校長は予防接種を理由に受け入れを拒めない。ワシントン州は、次の接種の期限から30日以内に証明を出す。州によって違うので、学校の看護師の通知どおりに接種する。
子どもはどの英語力の初回テストを受けるのか
登録のときに家庭言語調査票(home language survey)に記入します。英語以外の言語を書くと、子どもはたいてい英語力の初回テストを受けます。カリフォルニア州は Initial ELPAC、ニューヨーク州は NYSITELL(2027年秋から WIDA Screener に変更)、多くの州は WIDA Screener です。
結果によって、子どもが英語学習者向けのプログラムに入るかどうかが決まります。学校は始業後30日以内に保護者に通知しなければならず(学年度の途中で入学した場合は配置から2週間以内)、通知にはプログラムから外れる条件と、保護者が断る権利やすぐに外れる権利を書かなければなりません。調査票の書き方は、家庭言語調査票を扱った当サイトの記事を見てください。
始業1週間前
- 通学の方法を確認する:スクールバスのルート、送り迎えの時間、歩いて通う道。
- 昼食を確認する:お弁当を持たせるか学校の給食にするか、給食のアカウントへのチャージの方法。
- 学校の持ち物リスト(school supply list)を見る。多くの学校はウェブサイトに載せている。
- 子どもと一緒に校門から教室までの道を一度歩くか、学校の説明会(open house、back-to-school night)に参加する。
- 担任の先生に自己紹介の手紙を書き、子どもが日本から来たばかりであること、英語のレベル、気をつけてほしいことを伝える。文例は、先生への自己紹介の手紙を扱った当サイトの記事を見る。
スケジュールの一覧
- 出国8週間前:パスポート、出生証明書、予防接種記録の英文版、成績証明書の英文版、評価の記録。
- 出国4週間前:学区を決める、登録のページを見る、オンラインで先に登録できるかメールで聞く。
- 到着後1週目:賃貸契約を結ぶ、学校で登録する、保護者用のアカウントを作る、I-94 をダウンロードする。
- 到着後1~4週目:現地での健康診断、結核の検査(必要なら)、予防接種の追加。
- 登録後:英語力の初回テスト、30日以内にクラス配置の通知が届く。
- 始業1週間前:通学、昼食、持ち物、担任の先生への自己紹介の手紙。
よくある質問
- Q:日本で先に用意できる書類はどれですか。A:年齢の証明、予防接種記録と成績証明書の英文版です。子どものパスポートが手元にあれば、多くの州で年齢の証明はそろいます。
- Q:まだ賃貸契約を結んでいなくても、先に登録できますか。A:住所の証明は賃貸契約を結んでからです。親戚や知人の家に同居する場合は、学区にたいてい宣誓書と裏付けの書類を組み合わせるやり方があります。海外にいるうちにオンラインで先に登録できるかは、学区の登録センターにメールで聞いてください。
- Q:子どもが J-2 か H-4 の場合、公立学校に通えますか。A:フルタイムで通えます。学校は SSN を出さないこと、出生証明書を出せないことを理由に受け入れを拒めません。
- Q:英語力の初回テストの結果はいつ知らされますか。A:始業時から在籍している場合は、学校が始業後30日以内に通知しなければなりません。学年度の途中で入学した場合は、配置から2週間以内です。
この記事の範囲
この記事は、カリフォルニア州、ニューヨーク州、バージニア州フェアファックス郡、ワシントン州が公開している規定を、スケジュールを組む例として2026年10月時点でまとめたものです。必要な書類と日数は州や学区によって違うので、子どもの学区の登録のページと登録センターの回答を基準にしてください。ビザと在留資格の問題は移民弁護士に相談してください。この記事は法律や医療に関する助言ではありません。
出典
規則は変わることがあります。以下はこの記事の執筆時に確認した公式・一次情報です。実際の扱いは学校・学区・所管機関の最新の案内に従ってください。
- California Education Code §48002 年齢の証明(California Public Law 条文転載)
- California Education Code §48204.1 住所の証明(California Public Law 条文転載)
- Cornell LII 転載:17 CCR 6025 カリフォルニア州の入学時の予防接種
- Cornell LII 転載:8 NYCRR 100.2(ニューヨーク州の登録書類と期限)
- Cornell LII 転載:10 NYCRR 66-1.3(ニューヨーク州の予防接種の in process)
- Fairfax County Public Schools:Registration Documents
- Washington OSPI:Immigrant Students' Rights to Attend Public Schools
- Washington DOH:School Immunization
- California Department of Education:Kindergarten FAQ
- NYC Public Schools:New Students
- Cornell LII 転載:20 U.S.C. 6312(英語学習者の保護者への通知)
- NYC Public Schools:Tests for English Language Learners
ポイント
日本で子どもに付いてくる英文書類をそろえ、到着したらまず賃貸契約を結んで住所の証明を手に入れ、それから学校で登録します。
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