← ガイド一覧へ戻る

GreatSchools の評価の見方:7点以上は州平均より上

最終更新

GreatSchools の点数は、州政府が公表するテストの成績、生徒の伸び、進学準備を1〜10点に換算したものです。1〜4点は州平均より下、5〜6点はほぼ平均、7〜10点は平均より上です。ランキングではなく、学校の雰囲気も測っていません。MIT の経済学者の研究によると、このうちテストの習熟度の部分は生徒の家庭の背景に左右されやすく、伸びの部分のほうが学校そのものの貢献を表しやすいとされています。GreatSchools を見たら、州政府のデータのページで2つのものを確認してください。成長のスコアと、英語学習者の伸びの割合です。

GreatSchools の1〜10点はどう計算されるのか

GreatSchools の説明ページ(2026年5月11日更新)によると、総合点は最大3つのテーマ別の点数から成り、データは50州とワシントン D.C. の教育局、連邦政府から来ています。

  • Student Progress Rating(生徒の伸び):州内の同じくらいのレベルの生徒と比べて、1年でどれだけ伸びたか。州に使える成長のデータがない場合は Academic Progress Rating を使う。
  • Test Score Rating(テストの成績):州の統一テストの主要教科の成績。
  • College Readiness Rating(進学準備):高校だけにあり、卒業率、SAT/ACT、上級科目の受講などを含む。
  • 配分の固定の割合は公表されていない。GreatSchools は、研究の裏付けの強さとデータの量によって調整し、学校の成績が強いほう(伸びかテスト)に重みを多く置くとしている。
  • GreatSchools 自身が、点数は学校同士のランキングではなく、放課後の預かり、日課、学校の雰囲気といった問いには答えられないと書いている。

研究が指摘する偏り

Chalkbeat は2022年1月、2021年のノーベル経済学賞の受賞者で MIT 教授の Joshua Angrist が率いた研究を報じました。デンバーとニューヨーク市の中学校のデータで学校の評価を比べたもので、GreatSchools の点数のうちテストの習熟度の部分は、白人とアジア系の生徒が多い学校にはっきり偏っていました。成長のスコアの偏りはずっと小さく、学校が生徒の学びに実際にどれだけ貢献しているかを反映しやすいという結果です。研究者は、習熟度の差の一部は貧困など学校がどうにもできない要因から来ているとも指摘しています。

GreatSchools は当時、研究は2つの都市の中学校だけを見たもので範囲が限られている、GreatSchools はすでに学業の成長を小中学校の評価でいちばん大きな比重を持つ項目にしている、と答えています。

日本人の保護者にとっての意味は、テストの点数が高い学校が、子どもをいちばん伸ばしてくれる学校とは限らないということです。英語学習者が多く、テストの点数が高くない学校を見たら、まず成長のスコアを見てから判断してください。

カリフォルニア州:California School Dashboard

カリフォルニア州教育局(CDE)の California School Dashboard(caschooldashboard.org)は、複数の指標で各学校の状況を示しており、1つの総合点はありません。

  • 指標には学業(英語、数学)、英語学習者の伸び(English Learner Progress Indicator、ELPI)、慢性的な欠席、停学率、卒業率、進学・就職の準備がある。
  • 各項目は5つの色で示され、上から青、緑、黄、オレンジ、赤。色は2つのことで決まる。今年の状態(Status)と、前年からの変化(Change)。
  • 慢性的な欠席を例にとると、欠席率2.5%以下は Very Low、20.1%以上は Very High。2026年の Dashboard では、州全体の慢性的な欠席率は16.1%で、色は黄。
  • 生徒が30人未満のグループには色が付かない。
  • 見方:まず English Learner Progress と学業の指標の色を見て、次に生徒のグループ(Student Group)を開き、英語学習者やアジア系の生徒がそれぞれどの色にいるかを見る。

テキサス州:TEA の A–F 評価

  • テキサス州教育局(TEA)は毎年、学区と学校に A から F の評価を付けており、検索サイトは TXschools.gov。
  • 評価は3つの面から成る。生徒の達成度(Student Achievement、高校では進学・就職・入隊の準備を含む)、学校の伸び(School Progress)、格差の縮小(Closing the Gaps、学校の点数の30%)。
  • 2026年の評価は8月14日に暫定結果が発表された。1,202の学区と9,105の学校が評価を受け、評価が付いた学校のうち25.2%が A、36.1%が B、24.2%が C だった。
  • 最終の評価は2026年12月11日に発表される予定。
  • 見方:総合評価のほかに School Progress を開いて生徒の1年の伸びを見る。Closing the Gaps では、それぞれの生徒グループや英語学習者が目標に達しているかを見る。

ニューヨーク州:School Report Card

  • ニューヨーク州教育局のレポートカードは data.nysed.gov にあり、学校ごと、学区ごとに用意されている。
  • 説明責任の指標には、学業の達成度、出席、高校の卒業率、英語学習者の英語力の伸び(English Language Proficiency)がある。
  • 英語力の伸びの計算方法:継続して在籍している英語学習者について、最初の点数と ELL だった年数をもとに、期待される伸びに達しているかを見て、順位によって1〜4のレベルを付ける。
  • 2026–27学年度からニューヨーク州は WIDA ACCESS に移行する。ニューヨーク州教育局は、連邦教育省が2026–27学年度の英語力の指標を説明責任の判定に含めないことを認めたと発表している。この年の英語力の伸びのデータは、特に慎重に読む必要がある。
  • ニューヨーク州教育局のウェブサイトには今回接続できなかったため(証明書のエラー)、以上は検索で見つかった公式ページの概要をもとにまとめた。

照らし合わせ表:学区を選ぶときに何を見るか

  • 生徒が平均してテストでどのくらいの成績か知りたい:GreatSchools の Test Score、カリフォルニア州の Dashboard の学業の指標、テキサス州の Student Achievement。
  • 学校が生徒をどれだけ伸ばしているか知りたい:GreatSchools の Student Progress、テキサス州の School Progress。
  • 子どもが英語学習者:カリフォルニア州の ELPI の色、テキサス州の Closing the Gaps、ニューヨーク州の English Language Proficiency のレベル。
  • 高校の進学:GreatSchools の College Readiness、テキサス州の Student Achievement の中の進学準備、カリフォルニア州の College/Career。
  • 出欠と規律:カリフォルニア州の慢性的な欠席と停学率の色。
  • 数字を見たあとは、学校を見学し、ENL/ELD の先生にクラスの組み方を聞く。数字では答えられないことは、ここで分かる。

よくある質問

  • Q:GreatSchools で5点の学校はよいのですか、よくないのですか。A:5〜6点はほぼ州平均です。1〜4点は州平均より下、7〜10点は州平均より上です。
  • Q:GreatSchools の点数は学校のランキングですか。A:違います。GreatSchools 自身が、点数は学校同士のランキングではなく、放課後の預かり、日課、学校の雰囲気といった問いには答えられないと書いています。
  • Q:子どもが英語学習者の場合、どの指標を見ればいいですか。A:カリフォルニア州は Dashboard の英語学習者の伸び(ELPI)の色、テキサス州は Closing the Gaps、ニューヨーク州は English Language Proficiency のレベルを見ます。
  • Q:カリフォルニア州の Dashboard で、色が付いていない生徒のグループがあるのはなぜですか。A:生徒が30人未満のグループには色が付かないからです。
  • Q:テキサス州の2026年の A–F 評価はいつ確定しますか。A:8月14日に暫定結果が発表されており、最終の評価は2026年12月11日に発表される予定です。

この記事の範囲

この記事は、GreatSchools が公開している点数の計算方法の説明、学術研究についての1本の報道記事、カリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州の教育機関が公表している評価の方法を、2026年10月時点でまとめたものです。各サイトの方法は毎年調整されるので、各サイトの最新の説明を基準にしてください。この記事は特定の学区や学校を勧めるものではなく、不動産についての論評もしていません。

出典

規則は変わることがあります。以下はこの記事の執筆時に確認した公式・一次情報です。実際の扱いは学校・学区・所管機関の最新の案内に従ってください。

ポイント

GreatSchools の点数は、まず「伸び」の項目を見て、次に州政府のデータのページで英語学習者の成績を確認します。

子どものアメリカ就学ガイド 50項目

出発前から新学期の最初の1か月まで、学区、入学書類、予防接種、英語サポート、通学と放課後の預け先を順番に整理しました。最初の12項目は無料です。

無料の12項目を見る →

教育と入学のルールは、学校、州、学区によって異なります。このリストは、疑問点の整理、書類の準備、順番の組み立てをお手伝いするものです。最終的な資格と要件は、学校、学区、公的機関の案内が基準です。

この先も使うもの

Steps 渡米直後ガイド

SSN、銀行、運転免許、保険など、渡米後に必ず済ませる手続き91項目を順番に。30秒の設定で、自分用のプランができます。

Steps 渡米直後ガイドを見る →

Education のほかの資料

もう一方の道のリストもここにあります。留学生が保護者版を読むと学校制度がわかり、保護者が留学生版を読むと高校卒業後の準備を早めに始められます。

もう一つのガイドを見る →

We Live in USA メインサイト

住宅購入、賃貸、引っ越し、お金の管理、車の購入、ビザ。アメリカ移住の全体の地図はここにあります。

メインサイトへ ↗