子どもが1人で F-1 を持ってアメリカの高校に通う、私立は年数の制限なし、公立は最長12か月
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2026年10月時点で、中学生や高校生の年齢の子どもが1人でアメリカに留学する道は、主に2つあります。子ども本人が F-1 を持ち、SEVP 認定の私立学校に通う(年数の制限なし)か、費用の全額を払って公立高校に通う(通算で最長12か月)道。または J-1 で1学期から1学年の高校交換留学に参加する道です。連邦の規定は F-1 の未成年の学生に法定後見人を必ず置くことを求めていませんが、学校はたいてい、保護者がアメリカでの後見人を指名するかホームステイ先を手配することを求めます。医療や緊急時には、合法的に代わりに署名できる人も必要です。
この道を選ぶのはどんな家庭か
この記事で扱うのは、保護者は一緒に来ず、子ども本人が学生ビザを持つ場合です。保護者が F-1、H-1B、L-1 などの資格で家族ごと来て、子どもが F-2、H-4、L-2 で公立学校に通うのは別の話です。各ビザの子どもが公立学校に通えるかを扱った当サイトの記事を見てください。
F-1 で小中高校に通う場合、学校はアメリカ移民・関税執行局(ICE)の学生・交流訪問者プログラム(Student and Exchange Visitor Program、SEVP)の認定を受けていなければ、入学許可書の I-20 を発行できません。
私立学校の I-20 は年数の制限なし、公立高校は最長12か月
国土安全保障省の Study in the States のサイトは、F-1 で K–12 に通う場合の3つの線引きを明記しています。
- 私立学校:SEVP 認定の私立学校は K–12 のどの学年でも F-1 の学生を受け入れられ、何年通えるかに規定上の上限はない
- 公立の小学校・中学校(幼稚園から8年生まで):F-1 の学生は通えない。これらの学校は SEVP の認定も受けられない
- 公立高校(9–12年生):すべての公立学校を合わせて最長12か月で、学区の「補助を含まない1人あたりの全額の費用」(full, unsubsidized per capita cost)を先に払い終えてから、ビザを申請できる。金額は学区が決める
- 学校は I-20 を発行する前に生徒の資金証明を受け取り、資産をシステムに登録する。資金は学費、住まい、生活費をまかなえる額でなければならない
F-1 の未成年の学生には後見人が必ず要るのか
連邦の F-1 の規定には、未成年の学生に法定後見人が必ず要るとは書かれていません。実際の要求は学校から来るもので、子どもがアメリカで病気になったり何かあったりしたときに、合法的に代わりに署名できる人がいるかどうかの問題でもあります。
Study in the States が2015年10月に K–12 の保護者に向けて出した助言(サイトには内容が古くなっている可能性があると注記されています)は次のとおりです。誰が子どもの後見人か、どんな場合に代わりに行動するかを書いた正式な法的書類を用意する。書類には医療を受けることへの委任を含める。委任状(power of attorney)も検討するとよく、委任状の規定と手続きは州によって違う。
- まず学校に聞く:アメリカでの後見人を指名する必要があるか、後見人の条件(年齢、どのくらい離れたところに住んでいるかなど)、どの学校のフォームに署名するか
- 委任状は子どもが住む州の規定に沿って作る。条件と書式は現地の弁護士に聞く
- 医療の委任は書類に書き込む。口約束だけでは、病院がホームステイ先に署名させないことがある
- 日本で作った書類に翻訳、公証、認証が必要かどうかは、先に学校と弁護士に聞く
- 出生証明書と後見関係の書類を扱った当サイトの記事に、学校がよく求める関係の証明をまとめている
ホームステイの費用と確認
F-1 で私立学校に通う場合の住まいは3種類です。学校の寮(boarding school)、学校か提携会社が手配するホームステイ(homestay)、保護者が自分で見つけた親族・知人やホームステイ先。費用には大きな差があり、各校が公表している料金表を見るしかありません。
カリフォルニア州オレンジ郡(Orange County)に複数のキャンパスがある私立学校 Fairmont Schools が公表している2026–27学年度の F-1 の料金表を例にとります(この学校の生徒にだけ当てはまります)。
- 9–12年生の学費:年55,900ドル。入学時に手付金5,000ドルを払う
- 学校が手配するホームステイ:6–12年生は10か月で35,500ドル。ほかに申請料1,200ドル(返金なし)、保証金600ドル
- F-1 の学生に義務づけられた健康保険:3,600ドル。登録料500ドル。新入生オリエンテーション費1,650ドル
- 学校が手配するホームステイに住まない場合:子どもの実の親と、保護者が指名した後見人の両方が学校のフォームに記入し、学校が家庭訪問による確認を行い、2,000ドルがかかる
- この表に沿うと、新入生の1年目の学費、ホームステイ、保険、登録、オリエンテーション、ホームステイの申請料の合計は98,350ドルで、保証金、昼食、交通、制服、活動費はまだ含まれていない
J-1 の高校交換留学と F-1 の私立学校の違い
J-1 の中等学校生の交換(Secondary School Student)はアメリカ国務省が管理しており、規定は連邦規則 22 CFR 62.25 にあります。F-1 の私立学校とは別の制度です。
- 年齢:開始時に15歳以上、18歳6か月以下。または自国で中等教育を受けていて、小中高を合わせて11年を超えて通っていない(幼稚園は含まない)
- 期間:1学期から2学期で、最長1学年。学年単位か学期単位の交換に一度参加した人は、もう参加できない
- 学校:認定を受けた公立か私立の高校に通い、交換プログラムの主催団体(sponsor)が手配する。学費が免除されるかどうかは DS-2019 の発行前に書面にしておく
- 住まい:ホームステイに住む。主催団体はホームステイ先にお金や報酬を渡してはならず、生徒を親族の家に置いてはならない
- ホームステイ先の確認:主催団体は家族全員と面接し、18歳以上の家族は全員が犯罪歴の調査を受ける。生徒には自分用のベッドが必要で、ソファーベッドやエアベッドは不可。1つの家庭に交換留学生は最大2人まで
- 連絡:主催団体は毎月少なくとも1回、生徒とホームステイ先のそれぞれに連絡する。到着から2か月以内に、募集担当ではない代表者が家庭訪問する
- F-1 の私立学校は何年も続けて通え、学校も自分で選べる。J-1 は1年以内の文化交流で、卒業証書がもらえるかどうかは規定に書かれていないので、主催団体と学校に聞く
保護者がアメリカにいないとき、学校は誰に連絡するのか
Study in the States は、子どもが出発する前に保護者が学校の指定学校職員(Designated School Official、DSO)と話し、学校が子どもをどう見守るかを確かめておくようすすめています。
- 授業時間:DSO に連絡がつくはず。学校がどこまで見守るのかを確認する
- 放課後と休日:学校は授業時間外の緊急連絡先を保護者に伝えるべき
- 緊急時:子どもは911に電話するか警察に通報し、同時に DSO に連絡する。SEVP の連絡先の電話は 703-603-3400
- 子どもに携帯電話を持たせ、後見人、ホームステイ先、DSO の電話番号を覚えさせる
- ホームステイ先と事前にビデオ通話をしたり写真を見たりしておくと、子どもがなじみやすい
- 未成年の学生はたいていアルバイトができないので、生活費は家から出す必要がある
出発前に決めることのチェックリスト
- □ 何年通うか:1年以内の交換留学(J-1)か、卒業まで通うか(F-1 の私立学校)
- □ 学校が SEVP の認定を受けているか(F-1)。交換の主催団体が国務省に登録された sponsor か(J-1)
- □ 学校が公表している学費、ホームステイ、保険、諸費用の合計と、支払いの期限
- □ 後見人についての学校の要求とフォーム
- □ 後見と医療の委任の書類:子どもが住む州の規定に沿って、弁護士に聞く
- □ ホームステイ先を誰が手配するのか、どう確認するのか、家を替えるときの手続きと費用
- □ 授業時間中の DSO の連絡先と、授業時間外の緊急連絡先
- □ 子どもの携帯電話に入れた緊急連絡先のリスト
よくある質問
- 質問:子どもが F-1 で公立の中学校に通えますか。答え:通えません。幼稚園から8年生までの公立学校は F-1 の学生を受け入れず、SEVP の認定も受けられません。
- 質問:F-1 で公立高校に通うにはいくらかかりますか。答え:学区の補助を含まない1人あたりの全額の費用を先に払い終える必要があり、金額は学区が決めます。すべての公立学校を合わせて最長12か月です。
- 質問:J-1 の高校交換留学で2年間通えますか。答え:通えません。J-1 の中等学校生の交換は最長1学年で、学年単位か学期単位の交換に一度参加した人は、もう参加できません。
- 質問:J-1 の交換留学でアメリカの親族の家に住めますか。答え:住めません。連邦規則は、主催団体が交換留学生を親族の家に置くことを禁じています。F-1 の私立学校は学校ごとの規定によります。たとえば Fairmont では学校が手配するホームステイに住まなくてもよいものの、フォームへの記入、家庭訪問による確認、2,000ドルの支払いが必要です。
この記事の範囲
この記事は、2026年10月時点の連邦の F-1 と J-1 の中等学校生の規定と、実例として1つの私立学校が公表している料金をまとめたものです。学費、ホームステイの手配、後見人の要件は学校によって違うので、学校の正式な説明を基準にしてください。委任状や後見の書類は州法によって違うので、子どもが住む州の弁護士に聞いてください。この記事は特定の学校や留学エージェントをすすめるものではなく、法律上または移民に関する助言でもありません。ビザと在留資格の問題は移民弁護士に相談してください。
出典
規則は変わることがあります。以下はこの記事の執筆時に確認した公式・一次情報です。実際の扱いは学校・学区・所管機関の最新の案内に従ってください。
- ICE Study in the States:Kindergarten to Grade 12 Students
- ICE Study in the States:K-12 Parents: Get Involved Before Your Child Comes to Study in the States(2015-10-28)
- 22 CFR 62.25 Secondary school students(Cornell LII 規則原文)
- U.S. Department of State J-1 Visa:Secondary School Student
- Fairmont Schools:2026–27 Tuition & Fee Information, F-1 International Students
- Fairmont Schools:2026–2027 Housing Fees
ポイント
F-1 の私立学校は年数の制限がなく、公立高校は最長12か月で全額の支払いが必要です。連邦は後見人を義務づけていませんが学校は求め、医療の委任は必ず用意します。J-1 の交換留学は最長1年で、確認を受けたホームステイ先に住みます。費用は学校が公表している料金表を基準にしてください。
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